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アプリ比較

Shopify BundlesとShopify Subscriptionsは併用できない|BYOBサブスクボックスの構成とコスト、同じ月商で約8.6倍の差

顧客が中身を選ぶサブスクボックスは、Shopifyの無料ファーストパーティアプリ2本では作れません。公式ドキュメントが明示しています。同じ月商2万ドルのボックスで、月$100のアプリと約$862のアプリがあります。2026年9月3日確認。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 15#アプリ比較#Shopifyブログ運営

この記事でわかること

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一見、話は単純に見えます。Shopifyは無料のBundlesアプリと無料のSubscriptionsアプリを提供しています。バンドルを作ってselling planを付ければ、月0円でサブスクボックスができるはずです。

できません。しかもShopifyは2か所でそう書いています。ヘルプセンターは「Bundles aren't compatible with the Shopify Subscriptions app.」、shopify.dev はより広く「Bundles can't be sold with selling plans, such as subscriptions, pre-orders, and try-before-you-buy.」。後者のほうが重要です。この制約は bundles API そのものに掛かるため、同じAPIの上に作られたサードパーティのバンドルアプリも同じ壁を継承します。

その下にもう1つ壁があります。ヘルプセンターは「The Shopify Bundles app doesn't support mix-and-match bundles.」とも書いています。作れるのは fixed bundles と multipacks だけです。顧客が中身を選ぶボックスは、サブスクの話を抜きにしても標準アプリの守備範囲外です。

つまり build-your-own-box のサブスクには有料アプリが必要です。この記事では、どのアプリをどう組むか、そして月間サブスク売上$5,000/$20,000/$50,000のときに実際いくらになるかを整理します。ベンダーごとに課金の分母が4種類あり、同じ売上でも約8倍の差がつくためです。

料金・評価・プラン名は、Shopify App Storeの en(US)ロケール表示で2026年9月3日に確認したUSD建ての値です。この記事は米国市場を対象にしているためen表示を採用しています。日本語ロケールでは表示が異なる場合があるため、導入前にご自身のロケールで確認してください。

標準アプリでできること

Shopify SubscriptionsのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Shopify Subscriptions、2026-09-03時点)

Shopify Subscriptionsは無料で、定期課金そのものは十分にこなします。週次・月次・年次の自動課金、顧客自身によるresume/skip/cancel、割引、POS対応、既存のsubscription contractsのimport/export。評価は3.7(763件)。

ただし顧客ポータルに「箱の中身を入れ替える」機能はありません。ヘルプセンターが挙げる顧客の操作は resume / skip / cancel と支払い方法・配送先の管理だけです。この欠落はリスティングのメタデータにも表れています。Shopify Subscriptions に付いているsubscription typeタグは Digital productsPhysical products のみで、Recharge・Appstle・Seal・PayWhirlにはいずれも Subscription boxes タグが付いています。

Shopify BundlesのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Shopify Bundles、2026-09-03時点)

Shopify Bundlesは全プランで無料で、構成商品の在庫をリアルタイム同期します。手作業で組むと最も壊れやすい部分がここなので、これは実際に価値があります。評価は2.8(543件)とこの中で最も低く、1★レビューで繰り返し指摘されるのはハードリミットです。1バンドルあたり3 options・合計100 variants、fixed bundlesは30 components、dynamicは150 components。構成商品の画像やデータはバンドルに引き継がれません。

標準機能での正直な答えはこうなります。

  • 中身が毎回同じ固定ボックス → Shopify Subscriptionsだけで$0。箱を1つのShopify商品として登録し、selling planを付けます。在庫は構成商品単位ではなく箱単位の管理になります。
  • プリセット箱を数種類、サブスクではない → Shopify Bundlesで$0。ただしバリアント上限の範囲内で。
  • 顧客が中身を選び、定期課金する → 標準では実現できません。

課金の分母は4種類ある

アプリ課金の分母transaction feebuild-a-boxが使える価格
Recharge Subscriptions App月額 + GMVの% + 件数1.34〜1.49% + $0.19$499/月(Plus)
Appstle℠ Subscriptions App月間サブスク売上のバンド0%$30/月(Business)
Seal Subscriptions Appアクティブなサブスク件数0%別アプリが必要
PayWhirl Subscriptions月額 + 処理額の%0.75〜3%リスティングに記載なし(下記注参照)
BundleSuite Bundle Builder月間バンドル売上0%$12/月
Easy Bundles: Bundle Builder月間バンドル売上0%$49/月

PayWhirlについての注記です。App Storeのリスティングには、どのプランについてもbuild-a-boxの記載がありません。バンドル関連の手がかりはsubscription typeタグの「Product bundles」と、Works withの「Bundling & Discount」だけです。PayWhirl自身のドキュメントは、専用のボックスビルダーではなくアップセルウィジェットを連鎖させる形のbuild-your-own-boxを説明しており、必要なプランについては書かれていません。ティアを確認できなかったため、料金設計の前提にする場合はPayWhirlへ問い合わせてください。以下の表のPayWhirl行は機能が使えることを前提にした数字なので、見積もりではなく「節約幅の上限」として読んでください。

バンドルビルダー2本は、単体では定期課金ができません。箱を組み立てるUIを提供するだけで、下にサブスクアプリが必要です。このカテゴリで最も多い読み違いがここで、「build a box アプリ」と「subscription box アプリ」は別物です。

「月間バンドル売上」という分母がこの用途で何を意味するかも見ておいてください。BYOBボックスのストアでは売上のほぼ全額がバンドル売上なので、ティアを即座に超えます。Easy BundlesのScale $99/月が対応するのは月$10,000のバンドル売上まで、BundleSuiteのProfessional $49/月も同じ$10,000まで。月商$20,000のボックスは、どちらも公表ティアの外です。

実際いくらになるか

売上がすべて定期課金、1人あたり月1トランザクションと仮定します。

月商$5,000、250件

構成内訳月額GMV比
Appstle Business$30(定額、$15kまでカバー)$300.60%
Seal RISING STAR + Easy Bundles Growth$9.95 + $49$58.951.18%
Recharge Plus$499 + 1.34%($67)+ $0.19×250($47.50)$613.5012.27%

月商$20,000、500件

構成内訳月額GMV比
Appstle Business Premium$100(定額)$1000.50%
Seal LEGEND + バンドルビルダー$24.95 + $99以上$124〜0.62%〜
PayWhirl SCALE$149 + 0.75%($150)$2991.50%
Recharge Plus$499 + 1.34%($268)+ $0.19×500($95)$8624.31%

月商$50,000、1,000件

構成内訳月額GMV比
Appstle Business Premium$100($100kまでカバー)$1000.20%
PayWhirl SCALE$149 + 0.75%($375)$5241.05%
Recharge Plus$499 + 1.34%($670)+ $190$1,3592.72%

月商$20,000でbuild-a-boxが使える構成に限ると、最安と最高で約8.6倍。これは機能差ではなく、各社が課金方法をどう決めたかの差です。

Appstle℠ Subscriptions App

Appstle Subscriptions AppのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Appstle℠ Subscriptions App、2026-09-03時点)

評価5.0(8,423件)、Built for Shopify。この用途では大差でコストリーダーです。Build-a-BoxはBusiness $30/月(月間サブスク売上$15,000まで)から使え、Business Premium $100/月は$100,000までカバーします。transaction feeは全ティア0%なので、売上が伸びても定額バンドの間を移動するだけです。

契約前に検証すべき点が1つ。顧客が自分で次回の箱の中身を差し替える Product Swap は、Business($30)ではなく Business Premium($100)の機能です。セルフでの入れ替えが箱の中核なら、$30ではなく$100で見積もってください。

Seal Subscriptions App

Seal Subscriptions AppのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Seal Subscriptions App、2026-09-03時点)

評価4.9(3,012件)、Built for Shopify。売上ではなくサブスク件数を分母にする唯一のアプリで、全プランで売上無制限・transaction fee 0%です。50件まで無料、250件で$9.95、500件で$24.95。

この分母のおかげで、単価が高く件数が中程度のボックスでは構造的に最安になります。200件×$80なら月商$16,000で、アプリ費用は$9.95です。

ただしSeal自身は箱を組み立てません。公式ドキュメントは Bundler - Product Bundles との併用手順を案内しています。Bundler側でMix & Matchバンドルを作り、そこで Seal Subscriptions の連携を有効化する流れです。ベンダー2社・請求2本・サポート窓口2つになります。安い分母の代償はここです。

PayWhirl Subscriptions

PayWhirl SubscriptionsのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(PayWhirl Subscriptions、2026-09-03時点)

評価4.8(184件)、Built for Shopify、インストール無料。この比較のなかで米国拠点の電話サポートをチャット・メールと並べて掲げている唯一のアプリで、導入代行と、Recharge・Appstle・Bold・Sealからの移行も明示しています。

一方で全有料プランに料率があり、無料枠もしきい値を超えると同様です。処理額の最初の$5,000は0%、それ以降は月額なしで3%。以降はPRO $9 + 2%、TRACTION $29 + 1.5%、SCALE $149 + 0.75%です。固定費ゼロで始められるのは本当ですが、料率は売上に連動するので、ティアの引き上げを最初からモデルに織り込んでおくべきです。

Recharge Subscriptions App

Recharge Subscriptions AppのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Recharge Subscriptions App、2026-09-03時点)

評価4.8(2,972件)。Shopifyで最も歴史の長いサブスクプラットフォームの1つで、この中では名前の挙がっている米国運用スタックとの連携が最も広く(Klaviyo、Attentive、Gorgias、Avalara、Stripe、Triple Whale)、60日の無料トライアルがあります。

BYOBボックスにとって決定的なのは、customizable bundles が $499/月のPlusプランの機能であることです。$99/月のStarterでは、公式の機能比較表で Customizable Bundles / Preset Bundles / Bundles SDK / Bundles API がすべて対象外になっています。「Rechargeでbuild-a-box」は、transaction fee以前に月$499スタートを意味します。

移行前に知っておくべき制約が3つ。Rechargeの fixed-price customizable bundles は Shop app、Recharge Cart、Checkout Cross-Sell、local delivery、partial order fulfillment と非互換です。バンドルは「構成商品を全額計上して100%割引」で処理されるため、Shopifyのgross salesとdiscountレポートの調整が要ります。そしてbundle collectionは最大250商品までです。

バンドルビルダー2本

BundleSuite Bundle BuilderのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(BundleSuite Bundle Builder、2026-09-03時点)

BundleSuite Bundle Builderは評価5.0(484件)、Built for Shopify、$12/月から。ビルダーのUIとテンプレートに強みがあります。ただしリスティングと公式ドキュメントに、サブスクアプリと連携できるかどうかの記載がありません。箱を更新させる必要があるなら、その上に何かを作る前にベンダーへ確認してください。

Easy Bundles: Bundle BuilderのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Easy Bundles: Bundle Builder、2026-09-03時点)

Easy Bundles: Bundle Builderは評価4.9(1,176件)、こちらもBuilt for Shopifyで、「All subscription apps」との互換をリスティングで掲げています。bundle subscriptionsが使えるのはGrowth $49/月から。ただしRechargeとの互換については第三者情報が矛盾しており、ベンダーのヘルプデスク側で直接確認できなかったため、Rechargeとの組み合わせは未確認として扱い、購入前に問い合わせてください。

詰まってから気づく前提条件

どのアプリを選んでも共通する、プラットフォーム側の要件が2つあります。

決済ゲートウェイ。 Shopifyでサブスクを扱うには Shopify Payments / PayPal Express / Authorize.net / Adyen / Stripe のいずれかが必要です。local payment methods では処理できず、draft ordersにサブスクを載せることもできません。Shopify POSでサブスクを販売する場合は Shopify Payments が必須です。

アンインストール。 サブスクアプリを削除すると、subscription contracts と顧客の支払い情報を除くアプリ内データは48時間後に削除されます。乗り換えの前にエクスポートしてください。後からでは間に合いません。

選び方

  • 中身が固定でカスタマイズなし → Shopify Subscriptionsで$0。必要のないアプリを買わないこと。
  • 月商$5k〜$100kで、1本のアプリで最小コストにしたい → Appstle。Business $30かBusiness Premium $100。顧客セルフのProduct Swapがどのティアからかを必ず確認。
  • 箱単価が高く、件数が中程度 → Seal + バンドルビルダー。件数課金なので、月商$16,000のボックスでもサブスクアプリ費用は$10未満に収まります。
  • 米国の電話サポートが欲しい/初期固定費をゼロにしたい → PayWhirl。成長に伴う料率を予算に織り込み、かつ build-your-own-box が自社の要件を満たすか・どのプランが必要かを事前にベンダーへ確認すること。
  • 月商$50k以上で、churn対策・SMS・マーケスタック連携まで統合したい → Recharge Plus $499/月。Shop appとlocal deliveryの非互換を先に把握したうえで。
  • すでにサブスクアプリがあり、箱のUIだけ強化したい → Easy Bundles $49/月。使用中のサブスクアプリとの互換を確認してから。
  • Shopify Plusで自作したい → Bundles APIsとCart Transform Function APIでmix-and-matchは作れますが、selling planとの非互換は消えません。定期課金はサブスクアプリ側で持つ設計になります。

このカテゴリで押さえておくべきは、価格差が機能差と対応していないことです。顧客に箱を詰めさせられるという同じ機能を持つ2つのアプリが、同じ売上で1桁違う金額になります。理由は単に、一方が定額バンドを、もう一方が料率を選んだからです。次の機能一覧を読む前に、自社の実際の月間定期売上で金額を出してみてください。

参考・出典

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